アプリ広告アトリビューションの概要

キャンペーンと支出に関して、アトリビューションソリューションがいかに情報に基づく判断を下すために役立つかを説明します

2018年の公開以来、AdAttributionKit（旧称：SKAdNetwork）は広告エコシステムの基盤となり、App Storeへの参照ベースのコンバージョンの77％をカバーしてきました¹。AdAttributionKitには、Apple App Storeからのすべてのアプリコンバージョンの記録が含まれているため、デベロッパが複数のマーケティングチャネルを横断的に把握し、広告がアプリのダウンロードや起動などの望ましい成果を上げているかどうかを理解するために役立ちます。

AdAttributionKitの普及に伴い、より多くのデベロッパが、Apple Adsのキャンペーンをサードパーティネットワークからのアプリ広告と一緒に評価できるよう、それらのキャンペーンをAdAttributionKitに含めることが求めてきました。こうしたご要望に応じて、Appleは2025年4月10日、Apple AdsをAdAttributionKit（SKAdNetworkバージョン1〜3から開始）に登録し、どのチャネルがアプリのコンバージョンを推進しているかをデベロッパがより包括的かつ正確に把握できるようにしました²。

どの広告プラットフォームもAdAttributionKitに登録することができるため、デベロッパがそのチャネルで実行される広告のアトリビューション情報を受け取ることができるようになります。登録する広告ネットワークが多いほど、デベロッパがマーケティングチャネルを比較する際に、より包括的で正確、有用な情報を入手することができます。

Apple Adsの登録により、デベロッパはApple Adsキャンペーンの効果を、AdAttributionKitに登録されている他のマーケティングチャネルと並べて評価できるようになります。他のAdAttributionKit登録広告プラットフォーム全体で使用されているものと同様に、AdAttributionKitの同じアトリビューションロジックがApple Adsにも適用されます。

AdServices APIはサービスを継続します。AdAttributionKitがAdServices attribution APIで補強されることで、デベロッパはユーザーのプライバシーを尊重しながら、App Storeで実行しているキャンペーンを最適化するための補足情報を受け取ることができるようになります。

プライバシーとアトリビューション

Appleは、プライバシーは基本的人権だと考えています。そのためApp Storeでアプリデベロッパをサポートするために提供しているサービスを含めて、Appleのサービスすべてにプライバシーを組み込んでいます。

Appleは、直接App Storeに広告を配信しているデベロッパや、サードパーティの広告プラットフォームを利用するデベロッパをサポートするため、プライバシー中心のアトリビューションおよび測定ソリューションを提供しています。広告はビジネスの成長を支援し、ユーザーが自身の興味に合った製品やサービスを見つけられるようにするために重要な役割を果たしています。デベロッパが広告キャンペーンの効果を理解することは重要です。そのためAppleは、ユーザーのプライバシーを確実に守りつつ、重要なアトリビューション情報を提供するソリューションを設計しています。

Apple Adsは、あらゆる規模のデベロッパが、App Storeに掲載される広告を通じてアプリを見つけてもらえるよう支援しています。また、Appleのすべての製品とサービスを支える基本的なプライバシー原則を遵守しています。これには透明性とコントロール、データの最小化、オンデバイスインテリジェンス、データセキュリティなどが含まれます。App Storeでの広告に関しては、AdServices attribution APIを使用することで、Apple Adsキャンペーンのパフォーマンスに関するインサイトを入手することができます。

サードパーティの広告プラットフォームの広告に関しては、AdAttributionKitを使用することができます。AdAttributionKitは、クラウド匿名性のしきい値や、広告主と共有される情報の量と種類の制限など、ユーザーのプライバシー尊重のための保護機能を備えています。